テーマ  構造マトリックス(ソフトウエア名StrMat - Strategic Matrix

 複雑な経済計算を簡単なマトリックス上のルールとして設定し、シミュレーションを実施する道具を提示します。


シーズ


構造マトリックス

 構造マトリックスは、いろいろなタイプの原価計算を、素早く実施し、必要な原価情報を作り出すために使用されるようになった方法です。
 必要な情報をマトリックスの中に表示し、一つの簡単な計算ルールに従って、関連する情報の相互関連と計算手順を、論理的に明確に表示し、条件の変化に従っての再計算(シミュレーション)を行います。
 以前は、大型コンピュータがその計算のために使用されていましたが、今では、個人所有のPC上で処理が可能になっています。

 計算手順が決まっているだけで、マトリックスの中にどのような情報を入れ、どのようなルールを表現するかにより、その応用範囲には計り知れないものが有ります。


単純明快な算式表現

 構造マトリックスは、単純なひとつのルールだけを適用しています。

 それは、下記のマトリックスで例示すれば、

468 = 19 x 11 + 39 x 2 + 15 x 3 + 20 x 5 + 36 x 1  と解読するルールです。

 この算式は、自動車を製造している会社の、
 X車種の単価 = A部品単価 x A部品点数 + B部品単価 x B部品点数 + C部品単価 x C部品点数 +     ・・部品単価 x ・・部品点数 + 加工費X

という、原価計算の構造を表現しています。

 そして、その内容をブレークダウンする表現として、

加工費X = 設備 x 20% + 労務費 x 20% + 動力費 x 30% といったような算式を5行目に展開しています。
 このような表現形式を採用することにより、経済数値や物量の計算を特色のある形式で表現(モデル)することができ、その論理内容を簡単に伝達することが可能になります。

上記の例では、@の部分は、部品構成表、Aの部分は、間接費の配賦テーブルといった性格をあらわしています。



他のシート(ビジネスロジック)との連係



 1枚のシート(ビジネスロジック)内で、算出された答を他の算式の入力項目として扱うことができます。
 上の表では、5行目で算出された加工費Xが5列目の加工費Xとして使用されています。@
 また、他のシート上の計算結果を受け取ることもできます。(1列目のA部品単価は、部品会社シートの算出結果3からの情報を受け取っています。)A

 このような表現形式をつかうことにより、企業内部の部門間連係や、企業グループ内の企業間連係のロジックを明示的にモデルの中へ取り入れることができます。そして、シート間の連係を経済単位やロジック単位間インターフェイスとして定義づけすることができます。

 ひとたび、このような論理構造が設定され、その内容が関係者によって、理解・同意されると、この種の“シート群(テンプレート)”を特定の経済単位全体のビジネスロジックを表現するモデルとして利用することが可能になります。(理論モデル)

 一方で、経済実態(実績)をこのような形式で表現することも、もちろん、可能です。(実態モデル)

理論モデルと実態(実績)モデルの差異は、いろいろなところに現れますが、たとえば単価差異、数量差異、為替レート差異、人数差異といったような差異原因として簡単に特定化することができます。