テーマ  ソフトウエア構成管理ハンドブック - Book

 SCI の構成員が執筆した書籍である「ソフトウエア構成管理ハンドブック」の概要を提供します。
 書籍として購入希望の方は、別途、お買い求めください。


概要  コンピュータソフトウエアの開発が始まって以来、その保守と維持に多大な費用が費やされてきました
 また、多くのハードウエア(電器製品や、自動車、航空機等)に組み込まれているソフトウエアの数が膨大になり、その不具合が社会全体に及ぼす影響も大きくなってきました。

 影響の巨大化により、
管理コストとリスクとの関係を再考すべき時代に入ってきたといえます。

 ソフトウエア構成管理は、ソフトウエア品質管理のコアとなる技術です。

 
ソフトウエアの構成管理の歴史を見てみると、
@第二次世界大戦直後から始まった、(航空機に代表される)製造物に組み込まれたソフトウエアの構成管理(すなわち、製造物の部品管理に含まれているソフトウエア)と、
Aコンピュータシステムが企業の事務処理に使用され始めたころから続いているビジネス情報システムのソフトウエア構成管理
の二つの流れを認識することができます。

 前者は、PDMPLMという流れを作り出し、エレベータ、自動車、航空機等に組み込まれたソフトウエアの管理が話題になってきました。最近では、自動車価格の50%以上がソフトウエアに関連するコストであるといわれています。
 後者では、システムの巨大化、広域化、リアルタイム化等に伴ってのリスク拡大、すなわち、
・オンラインバンキング、
・証券市場の決済、
・航空機の搭乗予約、
・Webを通した通信販売、
等に関するソフトウエアの不具合が社会的にも大きな影響を及ぼし始めています。
 
 ソフトウエア構成管理の領域には、その文言から推定できる「ソフトウエアの内部に含まれる、”より小さなソフトウエア部品群の構成の管理”」とい直観的な領域だけではなく、
@ソフトウエアの作成と維持に関するプロセス管理
A構成部品同士の関連を把握する「構成、リレーション管理」、さらに、
B個別部品および構成内容の変更履歴管理
 という三つの領域が有ります。
ソフトウエア構成管理の三層構造

 このうち、変更履歴管理は、コンピュータリソースの低価格化が進んだ結果、それほどの追加コストをかけないで、簡単に実現化できるようになってきています。
 プロセス管理は、多くの国際基準や、内部統制の強化などにより(おもに、制度的な対応により)実現されつつあります。(しかし、この部分は、かなりの追加投資が必要になっているのが現状)
 構成、リレーション管理は、今でも、手作業に負うところが多く、ドキュメントが”正確”であることを保証する仕組みが、未だ充分ではないといっても過言ではありません。


体系
 「ソフトウエア構成管理ハンドブック」の内容は、右図のように、

1章:ソフトウエア構成管理の歴史と基礎技術
2章:構成管理の体系
3章:三つの管理層と国際基準
4章:ソフトウエアライフサイクルと構成管理
5章:SCMの導入手順
6章:ソフトウエア構成管理の拡張

から、構成されています。

 記述された内容自体は、現在でもそのまま当てはまるものと考えますが、約10年の間に、システム自体のWeb化や一般化が急速に進んだ結果、
新しい環境を前提として、強化・補強しなければならない局面が現れてきました。

 その「兆し」については、2004年当時の状況を6章に記述しましたが、
下記のような項目について、真剣に検討すべき状況となっています。
 

(1)Web環境の普及とソフトウエア構成管理の課題
・一括アウトソースをどのようにみるか?
・国際基準は必要か?
・社会全体に対する影響度
・ソフトウエアのオープン化と部品化
・品質管理の確立が急務
(2)リレーション管理の実現に向けて
・RDFの活用
・リバースエンジニアリングの活用
・新しいタイプのジェネレータ
(3)変更履歴管理
・差分管理は必要か?

お知らせ
 「ソフトウエア構成管理ハンドブック」の内容についての質問等がありましたら、左側画面のメニュー下方にあるメールアドレスに宛て、お送りください。
 わかる範囲で、お答えいたします。